2009'07.02.Thu
が可愛すぎる件について。
こんばんは、羽衣です。
無事に生きて帰ってこれました。
テスト期間中、何度か面倒ごとに巻き込まれましたが生きてます。
その間に、テニスのユウジと小春の二人をめでて乗り切ってました。
ユウコハいいよユウコハ。
テニプリ界のガチホモコンビ。
でも実は小春はユウくん大嫌いという素敵設定つきとくればもう萌えざるを得ない。
ということで、帰ってきて早々にユウコハです。
ユウ→コハです。
「小春」
本を読んでいる小春の所に、いつものようにユウジがやってきた。
珍しいことではない。
いつもいつも、ユウジは小春にくっついていた。
最初こそ、顧問であるオサムに言われたからだったけれど、それは何時しか、ユウジにとっては小春が傍に居なくては生きていけないと思うまでになった。
ユウジの思い込みと言われればそれまでだ。
現に、小春はユウジと違って時々こうして一人で本を読んでいる。
…小春は、ユウジのことが嫌いなのだ。
一度、はっきりと拒絶されたことがあるから、ユウジもそれを自覚している。
けれど、一度拒絶されたくらいで、「そうですか」と諦められるほど、ユウジの気持ちは軽くはなかった。
俺が小春を思う気持ちは、誰にも負けへん。
俺が小春の一番になりたい。
小春を俺のモンにしたい。
そう強く思うようになったのは、何時からだっただろうか。
気がつけば、金色小春という男に、心から惚れていたのだ。
「…ウザイねんけど」
小春、小春、と、無意識のうちにユウジは小春の名前を呟いていたようで。
いい加減無視を決め込むのが難しくなってきたのか、小春は低い声でそう言った。
もちろん、視線は本の上を滑ったまま。
「小春」
「…なんやの。用が無いならどっか行っといてくれへん?」
「嫌や」
「…あんなぁ」
はぁ。
大きな溜息一つ。
そして、小春はようやく本からユウジに視線を移す。
しかし、小春の目は呆れや怒りのような色しか移していなくて。
ああ、俺、小春のこんな目しか見てへんなぁ、と、ぼんやりとユウジは思った。
「アタシはアンタが嫌いなの。ダブルスの時やお笑いの時はエエけど、必要以上に寄ってくんなや。ウザイねんお前」
「俺は小春が好きだ」
「…ホンマ、アンタのそういうトコ、嫌いやわ…」
もう、勝手にしい。
そう呆れたように言って、小春はまた本に視線を移した。
また、無言。
きっと、もうユウジに何を言っても無駄だと思ったのだろう。
そうや。小春は俺と違って馬鹿ではないから、きっとすぐに理解したはずや。
俺の諦めが悪いこと。
…けど。
(どうしたら、お前は俺の事好きになってくれるん?)
諦めきれずに、ずっとずっと縋ってきた。
ダブルスの時やお笑いライブの時は俺に笑いかけてくれたし、ユウジのスキンシップにも小春は答えてくれたけれど。
(…ホンマのお前の気持ち…わからへんわ…)
天才と凡人では、やはり分かり合えないのだろうか。
俺は小春の全てを知りたいのに。
ユウジがそう思っても、小春がそれを拒む。
何も言ってくれない。まともに話してもくれない。
(俺は、どうすればエエ…?)
諦めれない。
でも通じ合えない。
辛い。
ああ、こんなことなら、小春と出会わんければよかった、と、ユウジはこぼれ出そうになった言葉を溜息に変えて、口から吐き出した。
******
分かり合いたいけどわかり合わせてくれない。
偽りの小春しか知らないユウくんと、何を考えているかわからない小春が好きです。
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生え際フェチであり、なぜか好きなキャラが29歳に偏る・・・。
とことんマイナー好きなので、どん引きされるのはしょっちゅう。
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